006:ティースジュエリーとティースカフの違い

JOURNAL No.006

Reading Time|約6min

接着式と着脱式。装着方法・清掃性・楽しみ方の違いを歯科医師・歯科衛生士が解説

KEY TAKEAWAYS

  • ティースジュエリーとティースカフの大きな違いは「歯への装着方法」
  • 一般的なティースジュエリーには歯へ直接接着する方法があり、ティースカフは歯の形に合わせて製作する着脱式
  • ティースカフは接着のためのエッチングを必要とせず、取り外して歯とジュエリーをそれぞれ清掃できる
  • その日の服や気分に合わせて、毎日のアクセサリーとして着け替えて楽しめる

ティースジュエリーとティースカフ、何が違う?

ティースジュエリーとティースカフ。どちらも、「歯をジュエリーで飾る」という楽しみ方を持った口元のアクセサリーです。では、何が違うのでしょうか。大きな違いは、“どうやって歯につけるか”です。

一般的なティースジュエリーには、ストーンやモチーフを接着材料によって歯の表面に固定する方法があります。一方、「ティースカフ(TEETH CUFF)」は、Dr.Grillz Tokyoが生み出した、一人ひとりの歯の形に合わせて製作する着脱式の歯のジュエリーです。

歯へジュエリーを直接接着せず、自分で着け外しして楽しむことができます。現在、「ティースカフ」は商標登録出願中です。

どちらが「正しい」「間違っている」という話ではありません。装着方法が違えば、楽しみ方や毎日のケアも変わる。まずは、その違いを知ることから始まります。

ティースジュエリーとティースカフを比較

ティースジュエリー ティースカフ
装着方法 歯の表面へ接着する方法が一般的 歯の形に合わせて装着
着脱 接着後は基本的に装着した状態 自分で着け外しできる
エッチング 接着方法によって行うことがある 接着のためのエッチングは不要
清掃性 装着したまま清掃するため、ジュエリー周囲を意識したケアが必要 取り外して、歯とジュエリーをそれぞれ清掃できる
食事・歯磨き 装着した状態で行う 取り外して行う
デザイン ストーン・モチーフ・配置などを楽しむ 形・素材・デザインを選んで楽しむ
ファッション性 歯そのものをジュエリーで装飾 その日の服や気分に合わせて着け替える

※ティースジュエリーにはさまざまな装着方法があります。上記は、代表的な接着式のティースジュエリーとDr.Grillz Tokyoのティースカフを比較したものです。

違い① 歯への装着方法

最も大きな違いは、装着方法です。一般的なティースジュエリーでは、歯の表面にストーンなどを接着材料で固定します。装着方法によっては、接着力を得るために「エッチング」と呼ばれる処置を行うことがあります。

一方、Dr.Grillz Tokyoのティースカフは、歯にジュエリーを直接接着しません。一人ひとりの歯の形をもとに製作し、その形態を利用して装着します。そのため、ジュエリーを接着するためのエッチングも必要ありません。

違い② 「つけたまま」と「着け替える」

もうひとつの大きな違いが、ジュエリーとの付き合い方です。接着式のティースジュエリーは、一度装着すると基本的にはそのまま生活します。一方、ティースカフは自分で着け外しできます。

この違いから生まれるのが、「今日は、どれをつけよう。」という楽しみ方です。服。靴。バッグ。リング。その日のスタイルに合わせてアクセサリーを選ぶように、口元のジュエリーも選ぶ。

今日はシンプルなもの。明日は少し遊びのあるもの。歯のジュエリーを、毎日のコーディネートのひとつにする。それがティースカフならではの楽しみ方です。

違い③ 清掃性と毎日のケア

歯に身につけるものだからこそ、私たちが特に大切だと考えているのが、清掃性です。接着式のティースジュエリーは、ジュエリーを装着した状態で歯磨きを行います。歯とジュエリーの境界には段差が生じるため、形状や装着状態によっては歯ブラシの毛先が届きにくくなり、プラークや着色などが残りやすくなることがあります。

実際の歯科診療でも、「ジュエリーの周りが汚れてきたので外してほしい」という相談を受けることがあります。これはティースジュエリーそのものが悪いという話ではありません。口腔内に装着するものだからこそ、つけた後の清掃まで考える必要があるということです。

一方、Dr.Grillz Tokyoのティースカフは、食事や歯磨きの際には取り外します。歯を磨くときには、ティースカフを外して普段通り歯を磨く。そして、ティースカフ自体も口から取り外した状態でケアする。

歯は歯として。ジュエリーはジュエリーとして。それぞれを別々に清掃できることは、着脱式であるティースカフの大きな特徴のひとつです。

違い④ デザインの楽しみ方

ティースジュエリーでは、ストーンの色や形、モチーフ、配置などによってデザインを楽しむことができます。ティースカフも同じように、口元に何を身につけるかを楽しむジュエリーです。

ただし、着脱できることで、その楽しみ方が少し変わります。ひとつのデザインを身につけ続けるだけではなく、その日の気分で選ぶ。ファッションに合わせて変える。シーンによって使い分ける。

「歯を飾る」ことから、「今日の歯のジュエリーを選ぶ」ことへ。ティースカフは、そんな楽しみ方を提案しています。

PROFESSIONAL PERSPECTIVE

歯科医師が考える「接着すること、接着しないこと」

ティースジュエリーとティースカフの違いを歯科医師の立場から見ると、大きな違いのひとつは歯への接着の有無です。歯科治療では、エッチングや接着という技術を日常的に使用します。虫歯をレジンで修復するとき。矯正装置を装着するとき。必要な歯科治療を行うための、大切な技術です。

だから、接着すること自体が悪いわけではありません。一方で、私自身は、健康な歯に、装飾だけを目的としてエッチングを行う必要があるのだろうか。という疑問を持っています。

だからといって、ティースジュエリーという文化そのものを否定したいわけではありません。歯を飾ることは面白い。かわいい。もっと広がってほしい。

だったら、「歯を飾ること」を諦めるのではなく、「歯を飾る方法」を増やせばいい。そのひとつの答えとして生まれたのが、ティースカフです。

歯科衛生士が考える「清掃性というデザイン」

ジュエリーをデザインするとき、形。大きさ。輝き。かわいさ。もちろん、どれも大切です。でも、歯科衛生士としてもうひとつ見ているものがあります。「ちゃんときれいにできるか。」

口の中は、食事をして、唾液に触れ、毎日歯を磨く場所です。だから、口元のジュエリーは見た目だけで完成するものではないと考えています。毎日どう使うのか。どう外すのか。どう磨くのか。どう清潔に保つのか。

ティースカフを考えるときも、そうした日常の視点を大切にしてきました。かわいいことと、清潔に使えること。その両方を考える。

Dr.Grillz Tokyoでは、清掃性もジュエリーをつくるためのデザインのひとつだと考えています。

歯科技工士が考える「着脱できる適合」

ティースカフは、接着剤で歯に固定するものではありません。だからこそ、重要になるのが歯への適合です。歯は、一人ひとり形が違います。同じ前歯でも、丸みや厚み、隣の歯との位置関係は異なります。

その形を読み取りながら、装着できること。簡単に外れてしまわないこと。そして、自分で取り外せること。そのバランスを考えながら、一つひとつ形にしていきます。

歯科医師の知識。歯科衛生士の日常的なケアの視点。そして、歯科技工士の製作技術。その3つの視点が重なって、ティースカフはつくられています。

ティースジュエリーとティースカフ、どちらを選べばいい?

ティースジュエリーとティースカフ。どちらも、口元を飾るジュエリーです。選ぶときに考えてほしいのは、単純に「どちらが優れているか」ではありません。

どんな楽しみ方をしたいのか。ひとつのデザインを歯に接着して楽しみたいのか。その日のファッションや気分に合わせて、ジュエリーを着け替えて楽しみたいのか。

そして、歯にどう装着するものなのか。毎日どうケアするのか。そこまで理解したうえで選ぶこと。

ファッションだからこそ、自由でいい。でも、身につける場所が歯だからこそ、知ってから選んでほしい。それが、歯科に携わる私たちの考えです。

FAQ

Q. ティースジュエリーとティースカフは同じものですか?

どちらも歯を飾るジュエリーですが、装着方法が異なります。一般的なティースジュエリーには、ストーンなどを歯へ直接接着する方法があります。Dr.Grillz Tokyoのティースカフは、歯の形に合わせて製作し、自分で着け外しできる着脱式のジュエリーです。

Q. ティースカフはエッチングをしますか?

Dr.Grillz Tokyoのティースカフでは、ジュエリーを接着するためのエッチングは行いません。歯の形に合わせて製作し、接着せずに装着します。

Q. ティースジュエリーは汚れやすいですか?

ティースジュエリーを装着したから必ず汚れるということではありません。ただし、装飾物と歯の境界には段差が生じるため、形状や装着状態、日々の清掃状況によってはプラークや着色などが残りやすくなる可能性があります。装着後は、ジュエリー周囲まで意識した丁寧な口腔ケアが重要です。

Q. ティースジュエリーは自分で外せますか?

接着式のティースジュエリーを自分で無理に取り外すことはおすすめしません。接着材料や歯の状態によってはエナメル質などへの影響が考えられるため、取り外したい場合は歯科医師へ相談することをおすすめします。

Q. ティースカフをつけたまま食事できますか?

Dr.Grillz Tokyoでは、食事の際にはティースカフを取り外して使用することを前提としています。

Q. ティースカフは毎日違うデザインに着け替えられますか?

複数のティースカフを持っていれば、その日の服や気分、シーンに合わせて選んで楽しむことができます。毎日のアクセサリーとして着け替えられることも、ティースカフの特徴のひとつです。

FROM THE JOURNAL

どちらが正しいか、ではなく。どちらを選びたいか。歯を飾るという文化には、もっといろいろな方法があっていい。

その日の服を選ぶように。ジュエリーを選ぶように。口元にも、自分で選べる自由を。

かわいいこと。清潔に使えること。そして、歯を大切にすること。その全部を考えることも、ジュエリーのデザインだと思うのです。

̶ Dr.Grillz Tokyo

EDITORIAL

Publisher

Dr.Grillz Tokyo

Medical Supervision

鈴木 麟太郎(歯科医師 / Dentist)

Product / Oral Care Supervision

早坂 萌(歯科衛生士 / Dental Hygienist)

Technical Supervision

宮野 陸(歯科技工士 / Grillz Worker)

※本記事は、歯科医師・歯科衛生士・歯科技工士の知見をもとに、ティースジュエリーとティースカフの装着方法、清掃性、日常的なケアについて解説しています。

NEXT JOURNAL

“かわいい”には理由があります。

かわいいものを、つくりたい。でも、ただかわいいだけでは終わらせたくない。歯科衛生士と歯科技工士。普段は違う視点から「歯」を見ている二人が、一緒に考えたら何が生まれるだろう。

次回は、Dr.Grillz Tokyoのティースカフコレクション、「彩(IRODORI)」が生まれるまで。そのデザインと、そこに込められた考えについて。

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